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GROW METHODをはじめよう!

世界には十分な食べ物が生産されているのに、8人に1人がお腹をすかせています。
この壊れた世界の食料システムを変えるために、政府や企業の役割は重要です。
同時に、世界の食料システムを変える大きな力は、私たち一人ひとりにもあります。

自分が食べるものや、家族の食卓に並べるものをいかに選ぶか。私たちの食べ物を選ぶ力が、全ての人が十分に食べることのできる、
公正な食料システムをつくる力となります。

そのためのヒントとなるのが、GROWメソッドです。

GROWメソッドは、買い物をするときや、キッチンで料理をするときはもちろん、朝食、昼食、夕食を終えてからもずっと続くもの。
5つの簡単な約束からはじまる、持続可能な食の未来への道のりです。
そのためには、GROWメソッドを「知る」だけでなく、実際に「やってみる」ことに意味があります。
そして、それはどれも、今日から始めることのできることばかり。
中には、あなたがすでに実践していることも含まれているかもしれません。

ここではGROWメソッドを実践するための具体的な手がかりを紹介しています。
毎日の生活の中に取り入れ、今日から始められることばかり。
GROWメソッドを友達や家族にも広めていけば、キッチンから世界は変わります!

SAVEFOOD のこさない

食料の廃棄は、世界的にも深刻な問題です。私たちは生産されている食料の3分の1をゴミとして廃棄しています。裕福な国々では、サハラ砂漠以南のアフリカで生産されるのとほぼ同量の食料が毎年捨てられています。一方、途上国では、農作物を収穫したり備蓄したりする技術や設備の不足、市場へのアクセスがないことなどから、収穫量の3分の1が駄目になってしまいます。将来の食料需要が増えていく見通しの中、こうした無駄や矛盾にまず取り組む必要があります。

「保存食」に挑戦してみる
大量にいただいたトマトは、ドライトマトや、瓶詰めのペーストに。たくさん実った梅は、梅干し・梅酒・梅シロップに。干した大根やにんじんは、栄養価も満点です。保存食のストックがあるキッチンで「さあ、何をつくろうか」と工夫するのは、豊かで幸せなこと。懐具合にも優しいですね。
手間いらずの「のこりもの活用レパートリー」を増やそう
果物の芯や皮は、おいしい酵素ジュースに変身。かぼちゃの皮は、ミネストローネをまろやかにする隠し味に。パンの耳はラスクに、作りすぎた肉じゃがはカレーに、冷やご飯でつくる絶品チャーハンなど、残り物活用レシピは、料理時間の短縮にもつながり、家計の力強い味方です!
冷蔵庫の整理で賞味期限切れゼロを目指そう
冷蔵庫にモノがありすぎて、気づいてみたらあれもこれも賞味期限切れ・・・。それではあまりにもったいない!冷蔵庫の整理を習慣づけて、美しくスマートなキッチンを。
いつもより1サイズ小さいゴミ袋にチャレンジ
家庭ごみに占める生ゴミの割合は、約半分!生ごみを減らすことは、埋め立てや焼却で発生する温室効果ガスの削減にもつながります。ゴミ箱に入れる前に、しっかりと水を絞れば、ゴミの量を10%削減できます。家庭菜園をしているなら、コンポストに挑戦して、土から作物を育てるのも楽しい!多くの自治体で、コンポスト設置のための助成制度があるので、問い合わせてみましょう。

SEASONAL 旬を大切にする

旬の食べ物を食べることで、自然のサイクルから外れた時季に無理に生産することで使われる余分なエネルギーと、温室効果ガスの排出を減らすことができます。旬の食べ物はたいてい一番美味しいですから、待つ価値もあるというもの。季節に沿って外で栽培されたのか、あるいはハウス栽培されたのか。そして、どのように輸送されたのか。買い物をする時に考えてみたいですね。

「MY」ファーマーズマーケットを見つけよう
地域の生産者がつくる野菜や果物が買えるファーマーズマーケットや農産物直売所を探してみてください。新鮮な野菜や果物が香り高く美味しいことはもちろん、生産者と直接話してみたり、地域とつながる中で、面白い取組みを発見したり、もっと深く関わるきっかけが見つかるかもしれません。
自分で育ててみよう
ベランダでプランター栽培に挑戦してみる。庭で野菜や果物を育ててみる。土に触れることから見えてくるものもあるはず。子どもたちにとっては、食べ物の大切さを知り、野菜を好きになるきっかけになるとの家庭や教育現場からの声も!

LESS 肉を減らす

もし、アメリカ、イギリス、スペイン、ブラジルの都市部の家庭が週に一度、菜食メニューを取り入れたら?1年あたり約950万頭の牛を育てる必要がなくなります。それは、1年あたりのメタンガス排出量を90万トン減らすことができ、370万台の車を減らすのと同様の効果が得られます。また、例えば500gの牛肉を大豆に変えれば、たった一度の4人分の食事で、6,000リットル近い水を節約することができるのです。これは、お風呂約30杯分の水です。

肉を減らす
週1日の菜食チャレンジもいいかもしれません。肉の代わりにできる素敵な料理は意外にもいろいろあります。豆腐ハンバーグ、夏野菜の豆カレー、大根やにんじん、厚揚げ豆腐たっぷりのけんちん汁。和食やインド料理には、肉なしメニューが豊富です!

SUPPORT 支援する

勉強や仕事の合間に、もしくは自分へのご褒美として、日常的に食べるチョコレート。そのチョコレートのカカオを栽培した人の労力も正当に報いられるようになったら素敵ですよね。ブラジル、スペイン、イギリスとアメリカの都市部に住む人が、毎月2枚のフェアトレードチョコレートを買えば、毎年125億枚のフェアトレードカカオでできた板チョコが買われることになります。そして、その125億枚の売り上げは、9万件以上の小規模カカオ農家の支援につながります。

フェアトレードの商品を買おう
フェアトレードとは、直訳すると「公正な貿易」。途上国産の原料や製品を、適正な価格で購入することにより、生産者や労働者の生計の向上と自立を目指す貿易の仕組みのことをいいます。チョコレート、コーヒー、ワイン、ドライフルーツ、美味しい食卓を彩るための買い物をする時にフェアトレードの商品を選べば、途上国の小規模農家や生産者を支援することができます。
応援したいと思う生産者を見つけよう
有機栽培の野菜や果物、天然酵母のパン屋・・・。取組みや生産方法に共感できる生産者を見つけ、買い物をすることで応援しましょう。美味しい食材のおかげで食卓は幸せ、生産者の取組みも広がって、また幸せ!
あなたの声を届けよう
小規模農家や生産者の取組みを後押しするため、地域の議員や食品メーカーなどにあなたの声を届けることもできます。フェアトレードの商品や有機栽培の食べ物を取り入れるお願いを、スーパーの御意見箱などに積極的に投稿するのも、今日からできることのひとつです。<地元の物、途上国の小規模農家の物を買おう> 地元か、途上国の小規模農家支援か、という二者択一ではありません。それぞれの食べ物に、生産の適地があります。地元が産地の食べ物なら、その旬の時に楽しみ、世界各地に特有の食べ物などはフェアトレードの商品で取り入れていけば良いでしょう。 日本から離れた場所で生産されたものを消費すること ここで気に留めておきたいのは、輸送距離によって発生する温室効果ガスは、食料生産によって発生する温室効果ガスの一部に過ぎないということ。環境への負担は、輸送の方法はもとより、生産方法も大きく影響してきます。単純な輸送距離だけでは、環境への影響をはかることはできません。途上国からの食べ物を買うことは、何百万人もの人の大切な収入源となることも事実なのです。食べ物がどのような方法で、どのような労働条件で生産されたのか、またどのように輸送されたのか、を知ることができれば、優先順位をつけながらよりより良い選択ができるようになるでしょう。

COOKSMART 賢く料理する

ガスを使って野菜を調理する時、3つの簡単なルールを守ることで、料理に使うエネルギーを70%節約することができます。(1)鍋に水をたっぷり、ではなく、野菜がかぶるくらいの水で調理する。(2)平底の鍋を使い、蓋をする。(3)沸騰したらすぐに火を弱める。

ブラジル、インド、フィリピン、スペイン、イギリス、アメリカの都市部の家庭でこの簡単なルールが守られれば、1年あたり、3,000万メガワット以上のエネルギーを節約することができます。これは、そのすべての家庭で、それぞれ苗木を植えて10年間育てた場合よりも大きな効果になります。
ガスを使わないで料理してみる!
冷や奴、酢の物、冷たいスープ。コンロもオーブンもグリルも使わずに料理すれば、洗いものも減るし、子どものお手伝いもOK!ローフード(*)のレパートリーを増やす楽しさもあります。

*ローフード(raw food)とは:加工されていない生の食材を用いた食品、あるいは食材を極力生で摂取する食生活(ローフーディズム)のこと。リビングフード (living food)とも呼ばれます。食べ物が持つ、加熱によって失われがちな酵素やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することを目的としていますが、酵素が破壊されないとされている摂氏48度以下でならば加熱してもかまいません。1900年代から欧米で提唱されてきた食生活で、近年、再び注目されています。日本でも酵素ブームで野菜や果物のジュースを作るのが人気です。

水も節約
野菜がかぶるくらいのひたひたの水で調理し、沸騰したらすぐに火を弱めましょう。シンプルに、水もエネルギーも節約できる方法です。
消費電力を減らそう
使っていない電化製品の電源は抜きましょう。たとえば電子レンジは、調理に使っているエネルギーの約半分を待機電力として消費しています。また、電力会社に電話をして、「アンペアダウン(*)」の手続きをすれば、家計にも地球にも優しい暮らしを一歩進めることができます。 *アンペアダウンとは:家庭のピーク電力を下げること。アンペアを1ランク下げると、電気の基本料金の減額にも。アンペアダウンをする人が増えれば、日本の電気の6割を担う火力発電所のピーク電力と二酸化炭素の排出量を下げることにもつながります。